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オオルリ流星群
伊与原 新
人生の折り返し地点を過ぎ、将来に漠然と不安を抱える久志は、天文学者になった同級生・彗子の帰郷の知らせを聞く。手作りの天文台を建てるという彼女の計画に、高校3年の夏、ともに巨大タペストリーを作ったメンバーが集まった。ここにいるはずだったあと1人を除いて―――。仲間が抱えていた切ない秘密を知ったとき、止まっていた青春が再び動き出す。喪失の痛みとともに明日への一歩を踏み出す、あたたかな再生の物語。
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ミドルエイジ・クライシス。自分自身も登場人物と同じ年代なので、自分のこれまでの人生はこれでよかったのか・このままで良いのかというようなモヤモヤ、周りは苦労がないように見えたり色んなことがどんどんうまくいくように感じてしまう、そんな軽い嫉妬や焦りのようなものの描写がとてもリアルに感じました。でも、実際はみんな色んなものを抱えながら生きている・・・それは私自身も古い友達と話すと必ず感じる思い。
中学1年生の渡辺くんが、45歳の中学校教師・千佳に「なんで星に興味がないのに天文台作りを手伝っているんですか」と尋ねる場面があるのですが、千佳は「渡辺君も四十五歳になったら分かるよ」と答えます。適当に答えているように感じるかもしれませんが、本当にその言葉につきるんだということが44歳の私には分かるなぁなんて・・・。
作中に出てくる曲は、1972年生まれの45歳が、もうひとつ上の世代が聞いていたと表現されたものなのでピンとくる曲はなかったのですが、クライマックスで出てきた「ジャコビニ彗星の日」はついYouTubeで検索し、そのシーンにぴったりでしばし浸ってしまいました。
レビュー
(9)
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