古物商許可証番号 第612222230057号
-
サマー・バレンタイン
¥330
二十四歳の志織は、高校時代思いを寄せていた夏彦と六年ぶりに再会し、変わっていない彼を眩しく思う。そしてあの頃を懐かしむ「大人」になってしまった自分に気づき、胸の痛みを感じた。久しぶりに再会した高校の仲間達も、現実に傷つき、迷っていたーーー。青春の輝きを見失いかけた「大人たち」の焦燥と不安、そして新たな旅立ちを描く青春小説の傑作。 ・ ・ ・ お話の中に登場する岡山県の小さな町「美星町」、それは私の生まれ育った町です。初版の発行が平成10年と、もう随分昔になりますが、当時、著者の唯川さんはあそこに泊まっていたらしいよなんて美星町ではかなり話題になったことを覚えています。その時には24歳の主人公達は随分大人に思えたものですが、今となっては20年も過ぎてしまって。お話の中の美星町から、今は信号がもう一箇所増えたり古道具屋さんができたりカフェができたりしましたが、今もそれ程変わらず22時以降は空に向かって光を放ってはいけないという条例を守る星を愛する小さな町です。 ネタバレみたいになるといけませんが… 美星の天文台に誰にも連絡せず歩いて星を観に行くことはお勧めできません(笑) ※古い本のため、色褪せや汚れなどがあります。
-
なぜ働いていると本が読めなくなるのか
¥660
「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」・・・そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。 「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?全ての本好き・趣味人に向けた渾身の作。 ・ ・ ・ 働いていると本当に本が読めないですよね。私も正社員で働いていた時は、本当に本が読めませんでした。だって帰宅してから家事もあるし次の日も朝早いし、お弁当だって作らないとだし・・・。そんな中でも、読もうとしていたジャンルは自己啓発本のような仕事の役に立つ本や、職場で2−3ヶ月に一度回ってくる「白板名言」に書く言葉を探すため・・。読書を楽しむとか物語を読もうという余裕はありませんでした。そういったことが私個人ではなく、社会全体で時代の流れの中で起こっていたのか!とこの本を読んで知りました。 そして、これまでの人類と読書の歴史?傾向のようなものが紐解かれていく中の「円本」のくだりでは、「正にこの並べているだけで絵になるようななんたら全集みたいな重厚な本が父の書棚に並んでいた!読んでるのをみたことがないけど」と思い出し、今になって何全集だったのかとっても気になってきたのでした。あなたの実家にもありませんでしたか?笑
-
木曜日にはココアを
¥440
木曜日にはココアを 青山美智子 川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。そのカフェで出された一杯のココアを頼む、ネイルを落とし忘れる・・・。小さな出来事がつながって、最後はひとりの命を救うーーー。あなたの心も救われるやさしい物語。 ・ ・ ・ 同じ時間の同じ場所に居合わせた、言葉を交わしたこともない誰かにも、当たり前だけどその人のストーリーがある。言葉を交わさない限り、知ることのない思いがある。私事ですが、先日数年勤めていた職場を辞めた時に、総務の方に入職時にもお世話になったことをお伝えしてみました。私だけがその時のことを印象的に覚えているものだと勝手に思っていたけれど、意外にもその方もその時のことをどんな風に思っていたか話してくださったのです。話してみないと、伝えてみないと分からないことばかりだなぁと思いました。 短編集なのでちょっとの時間で1話が読み切れてそれぞれのお話に、別の話で出てきた誰かが登場していて、「あ、この人!」とか「これ誰だったっけ?」と振り返りながら読むのもまた楽しい一冊です。
-
オオルリ流星群
¥440
オオルリ流星群 伊与原 新 人生の折り返し地点を過ぎ、将来に漠然と不安を抱える久志は、天文学者になった同級生・彗子の帰郷の知らせを聞く。手作りの天文台を建てるという彼女の計画に、高校3年の夏、ともに巨大タペストリーを作ったメンバーが集まった。ここにいるはずだったあと1人を除いて―――。仲間が抱えていた切ない秘密を知ったとき、止まっていた青春が再び動き出す。喪失の痛みとともに明日への一歩を踏み出す、あたたかな再生の物語。 ・ ・ ・ ミドルエイジ・クライシス。自分自身も登場人物と同じ年代なので、自分のこれまでの人生はこれでよかったのか・このままで良いのかというようなモヤモヤ、周りは苦労がないように見えたり色んなことがどんどんうまくいくように感じてしまう、そんな軽い嫉妬や焦りのようなものの描写がとてもリアルに感じました。でも、実際はみんな色んなものを抱えながら生きている・・・それは私自身も古い友達と話すと必ず感じる思い。 中学1年生の渡辺くんが、45歳の中学校教師・千佳に「なんで星に興味がないのに天文台作りを手伝っているんですか」と尋ねる場面があるのですが、千佳は「渡辺君も四十五歳になったら分かるよ」と答えます。適当に答えているように感じるかもしれませんが、本当にその言葉につきるんだということが44歳の私には分かるなぁなんて・・・。 作中に出てくる曲は、1972年生まれの45歳が、もうひとつ上の世代が聞いていたと表現されたものなのでピンとくる曲はなかったのですが、クライマックスで出てきた「ジャコビニ彗星の日」はついYouTubeで検索し、そのシーンにぴったりでしばし浸ってしまいました。
-
無職 川 ブックオフ
¥880
無職 川 ブックオフ マンスーン 30歳まで無職という経歴をもつ、WEBメディア『オモコロ』の人気ライター・ディレクターの著者による初のエッセイ集。 怠惰で愉快で切実な、無職の頃とその前後。 「今日も何も生み出していない。それがとても心地よくもあり。とても気持ちが悪い」 ・ ・ ・ 私が中高生の男の子を持つ母親だからか分からないけど、読み始めてすぐは胸騒ぎがして正直落ち着きませんでした(笑)マインクラフトの整地を「仕事」のように一生懸命やるとかもうありそうすぎて胸がざわざわしました。 自分を変えたいと思う人はきっと多いと思うけれど(多かれ少なかれ誰もが思うことかもしれないですね)、無職の著者が何かをやめようと思うきっかけはとてもささいで、また無職から会社員になるという大きな変化であっても、実際は「特別じゃなかった」と綴られていることが正に真実だと思いました。 「すごそうに見えても人。それ以上でも以下でもない。人だ。自分が上でも下でもない。みんなも思ってほしい。楽になってほしい。全員。他人で。全員。人です。」(抜粋) ・・・読み始めたときには、ジーンとする場面が出てくるとは思いませんでした。 まっすぐ届く感じがするのは、言葉が、表現がとてもストレートだからかな。
-
人魚が逃げた
¥880
人魚が逃げた 青山 美智子 ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって・・・逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始めーーー。そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。12歳年上の女性と交際中の元タレントの会社員、娘と買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学書の選考結果を待つ作家、高級クラブでママとして働くホステス。銀座を訪れた5人を待ち受ける意外な運命とは。そして「王子」は人魚と再開できるのか。そもそも人魚はいるのか、いないのか・・・。 ・ ・ ・ 聞き覚えのあるタイトルにハッとしますが、逃げたのは「きんぎょ」ではなく「人魚」です。 現実にありそうなお話でありながらファンタジー要素があって、読むのが楽しい一冊。 「現実世界にも、複雑多岐に張り巡らされた素敵な物語があふれかえっております。人間が思いつく創造も想像も、はるかに超えた素晴らしい出来事ばかりが。しかし、その事実を知らないまま過ぎていくこと、ささいな誤解から大きくすれ違っていくことの、なんと多いことか。(作中より抜粋)」 同じ出来事・会話でも双方の受け止め方は違っていたりする。俯瞰してみれば何故そういう風に受け止めるのだろうと思うようなことが、主観では見えないし感じられない。それって本当にたくさんあるんだろうなぁと思います。葛藤しながらも、すれ違いやかけ違いで生まれた溝を埋めようと前を向く主人公の姿に勇気をもらったり、心がほわっと温められたりするんです。 読了後改めて装丁を見ると、それぞれのお話の登場人物らしき人が描かれていて、それを眺めるのも楽しい一冊。
-
ここで唐揚げ弁当を食べないでください
¥880
ここで唐揚げ弁当を食べないでください 小原晩 一生懸命生きれば生きるほど空回りするすべての人へ捧げます。 笑いも、恥も、傷も、忘れ去った記憶さえも尊いものだと気づかせてくれた。 感情が論理を超え、愚かさに光が宿る。そんな本当の瞬間が綴られた作品を、心から祝福したい。(又吉直樹さん) 何もいいことないなって思ってる人は読んでみてください。あ、これ確かにいいことだわって気づけるものがたくさん詰まっています。僕はこの本を読んでから、外を歩くときに楽しいと思える瞬間がちょっとだけ増えました。(蓮見翔さん/ダウ90000) ・ ・ ・ 「ふじさわという、着てくる服がすべてつんつるてんの男の子」「激務の果てに疲れ切った灰色の真顔でアイスを掬うみっちゃん」「ソフトモヒカンはなぜ私たちに判断を任せるんだ」「ギロッと起きる長髪。こちらを見る長髪。お前らが呼んだのかこの野郎と顔に書いてある長髪」などなど、人の描写の一つ一つが面白くて笑ってしまう。そうかと思えば、「急につめたくなるもの」では深い悲しみが静かな言葉で描かれていたりする。小原さん自身が、悲劇のヒロインぶることもあるけれどそれを客観的に見るとおかしみが生まれてくるというようなことを仰っていました。 タイトルにある「ここで唐揚げ弁当を食べないでください」と張り紙を貼られたエピソードなんて、恥ずかしすぎて消えたくなるような話ですが何故だか愛おしさを感じてしまうから不思議です。 「こんなはずじゃなかったけれど、何度だってやりなおせるね。悲しいことばかりでもあるし、うれしいことばかりでもあるね、きっと一生。」(大人になって より抜粋) よくある慰めの言葉よりずっと「そうだね」と頷けるような言葉だと思いました。 空回りばっかりで自分が情けなくなるわぁ・・・っていう私みたいな人がいたら、読んでほしいなと思います。
-
「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しか出てこない
¥770
「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しか出てこない 三宅香帆 好きな本・映画・舞台・ドラマ・アイドルを語りたい人の必読書 16万部突破『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』でバズり中の著者が教える文章術! あなたの「推し」はなんですか? 本書は、アイドルと宝塚をこよなく愛する著者が、書評家として長年培ってきた文章技術を「推し語り」に役立つようにまとめた1冊です。 SNS発信・ブログ・ファンレター・友人とのおしゃべり・音声配信などの発信方法ごとに、自分だけの言葉で感想を伝える技術を教えます。 ・ ・ ・ ネット上の小さな本屋を初めてから、本をどんな風に紹介するかが悩みの種となった私。書店でアルバイトをした経験とかもないので、どの程度まで内容に関することを書いて良いのか分からず当たり障りのない言葉ばかりを並べたり、諦めてあらすじを掲載しておくだけにしたりしてきました。 こちらの著書には具体的な文章術がいくつか紹介されていて参考になるのはもちろんのことですが、自分の言葉で表現し残しておくことの大切さ、ひいては「他人の言葉と距離をとる」ことの大切さにも触れられています。他の人の感想を聞いたら自分の感想の薄さ浅さに恥ずかしくなって何も言葉がでなくなったりすることが、私には大いにあるんです。でも、発信するかは置いておいて、自分の言葉で、どう感じたか細分化して残しておくことって、自分が深まっていくことのような・自分とはどういう人間なのか・・ということが少し見えてくる尊い作業のような気がしたのです。 だから今日も残します。本の紹介には長過ぎるであろう、私なりの感想を(笑)
-
ようやくカナダに行きまして
¥880
ようやくカナダに行きまして 光浦靖子 コロナ禍もようやく落ち着き始めた2021年7月、光浦靖子は日本を出発しカナダへーー。 PCR検査を受けるのにも一苦労。16日間の隔離に始まり、ままならない英語に悪戦苦闘しつつ、語学学校で出会った女王様のようなコロンビア人女性のヘレナや、バンクーバーに住む作家の西加奈子さんをはじめとする日本人ママ友会、名付けて「オバンジャーズ」に頼った引っ越し騒動、そしてカレッジへの道が開けたことなど、新しい世界を知る不安や期待や興奮をありのままの心情で綴る。 ・ ・ ・ もう文章がまんま「光浦靖子さん」の声で脳内再生されます。 先日アナザースカイにも出演されていましたが、カナダって外国人留学生がとても多いそうで、イコール日本人留学生も多い。イコール「ぎゃーーーー!マジで本物だ!光浦だ!光浦靖子だよ!」となってピシャリとNOを伝え気まずい雰囲気になったり、そうかと思えばあっさりと「芸能人」を武器にしたり、19歳のスイス人のクラスメイトにガン無視されたり、仲間と飲んでへべれけに酔っ払ったコロンビア人のお友達の嘔吐で部屋中汚されたり・・とにかく色んなことが起こってます。でも50歳で、一人で、日本を離れて、ゼロから新しい生活を始めて人との繋がりを育んだりされる姿になんだかこちらまでワクワクしてきます。 大人になると段々と、卒なく・・とか穏便に・・とか波風立たせず・・と自分の振り幅を狭めてしまうような気がしますが(そのほうが良いことももちろんありますが)、挑戦してぶつかって、泣きながらも立ち上がる、人とちゃんと向き合おうとされている姿にちょっと励まされる気がするから不思議です。光浦さんて味のある大人だなぁ。そう、味のある大人になりたいと思わせてくれる一冊です。
-
リラの花咲くけものみち
¥990
リラの花咲くけものみち 藤岡陽子 引きこもりだった主人公、岸本聡里が北海道で大学の獣医学生として過ごす6年間に仲間の学生やさまざまな動物、獣医師たちと出会い、数々の試練が訪れる命の現場で少しずつ成長し、強くなっていく姿が描かれる。 ・ ・ ・ NHKでドラマ化され先月(2025年2月)に放送されていた作品です。 私は3話(最終回)しか見ることができませんでしたが、その3話でキャストを見てから原作を読んだので登場人物をドラマのキャストを思い描きながら読み進めました。 私は元々所謂「読書家」ではないので、映像化されたものの原作を読むというところから本を読む楽しさに出会いました(関係ないですが赤川次郎さんの「ふたり」がそうでした)。 本をあまり読まないけど、本を楽しんで読めるようになりたい方はそんな始め方も良いかもしれません。 脱線しましたが、主人公は引きこもりで・・・っていうことなのですが、引きこもるにも理由があって、その気持ちを思うと胸が締め付けられる思いなのですが。そこからチドリというおばあちゃんとの生活の中で自分を取り戻していくのですが、このチドリさん(ドラマでは風吹ジュンさん)がとても強くて温かで・・・小さいのに大きい人なんです。 チドリの元を離れての北海道での学生生活は、初めは本当に心細く、しかもちょっと初心者にはキツすぎるでしょうということも起こったりとかするのですが、一つ一つ乗り越えていく主人公がとても頼もしくなります。 北海道だからこそかもしれませんが、自然の豊かさや草木の描写もとても多くて、身の回りの草木に普段こうやって目を向けていたかなと、そういうことも日々の暮らしを豊かにしてくれるんじゃないかと思わせてくれる一冊です。
-
お探し物は図書室まで
¥440
お探し物は図書室まで 青山美智子 「お探し物は、本ですか?仕事ですか?人生ですか?」。仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。彼らの背中を、無愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。自分が本当に「探している物」に気がつき、明日への活力と希望がみちていく物語。2021年本屋大賞第2位。 ・ ・ ・ 作品の中でも、「本を読んでいると時々現実とのシンクロが起こる」とあるのですが、いや厳密には「現実とのシンクロ」ではないのですが『第二章 諒 三十五歳 家具メーカー経理部」のお話の中に「キャッツ・ナウ・ブックス」という本屋の名前が出てきた時、「ん?ん?ん?」となりました。実際には「キャッツ・ミャウ・ブックス」さんという本屋さんなのですが、こうしてネット上ではあるけれど保護犬保護猫活動に売上の一部を寄付する形の本屋さんを自分もやりたいと思ったきっかけの一つとなった実在する本屋さんなのです。「住人十色」という関西ローカルの自宅紹介の番組や「ホントのコイズミさん」というラジオでも店長である安原さんのお話を聞いたことがあり、「夢の猫本屋ができるまで」という著書も持っているので、こんなところで(小説の中で)出会えたことに運命を感じてしまいました。 図書室、図書館、本屋さん・・・本のある場所のあの匂い、時間の流れ方が違うようななんとも言えない居心地の良さと、もしかしたら自分の探し物のキーワードもどこかにそっと在るんじゃないかと感じさせてくれる一冊です。
-
母
¥770
母 青木さやか 母が嫌いだった。わたしの脳内は母の固定観念で支配され、わたしはわたしが嫌いだった。母から逃げるように飛び出した東京、タバコとパチンコに溺れた日々、愛想もお金も無いわたしを雇ってくれた水商売と雀荘、ひと時の夢を見せてくれたオトコ、”笑い”で幸せを運んでくれた先輩たち、そして、自分より大事な存在となった娘・・・。自分のことが嫌いだったオンナ・青木さやかが、こじれた人生を一つ一つほどいていく。生きることの意味を追い求めるヒューマンストーリー。 母との角質やギャンブル依存症など、自身の経験を赤裸々に綴った「婦人公論.jp」で話題沸騰した「47歳、おんな、今日のところは〇〇として」に、書籍だけのオリジナル原稿を加筆。 ・ ・ ・ 私自身の母は、私が物心つく前に癌で他界しているので、子どもの頃から「母子」の関係に憧れに似た思いを持ち続けていました。大人になると、「母子」でも色々あるんだということを知っていく訳ですが。青木さやかさんも、母子関係に色んな思いを抱えてこられたことを「やましたひでこさん」の断捨離の番組で知り、それから何だか青木さやかさん自身のことを何故か逆に(?)好きになったのでした。 青木さやかさんご自身が肺がんになられた時の話。癌の闘病を終えたであろう方からの「大丈夫よ。なんでも言って、力になるから」という言葉にモヤモヤした青木さん・・・そう「いま病気の人の気持ちは、いま病気の人にしかわからないのだ」。一見、相手を思ってこその優しさなのだけど、それがしんどい時ってある。私の個人的な話ですが、人の優しさをそういう風に思ってはいけないと心に蓋をしてしまうタイプなので、「いや、実際そうですよね」と思わず共感、何故か解き放たれた気持ちになりました。 青木さやかさんは現在、動物愛護の活動もされています。
-
ライオンのおやつ
¥440
ライオンのおやつ 小川糸 人生の最後に食べたいおやつは何ですかーーー 若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べすにいた。 ・ ・ ・ ドラマ化されていたことを知らなくて、ライオンの家の代表「マドンナ」を終始「もたいまさこさん」に脳内変換していましたが、ドラマではなんと鈴木京香さんが白髪のお下げ髪で演じられていたようです。 体が心が警告を発していたのに、それを受け入れずひとりで頑張ってきた結果・・・ステージⅣの癌。友人知人に別れの挨拶を済ませ、これまでの人生に終止符を打って訪れた「ライオンの家」。そこは単に最期を静かに過ごす場所・・・ではなかったのです。やっぱり人って、最後まで誰かと関わり、支え・支えられるものなのだと思います、マドンナはこれをろうそくの火に例えていました。 「ろうそく自身は自分で火をつけられないし、自ら火を消すこともできません。生きることは、誰かの光になること。自分自身の命をすり減らすことで、他の誰かの光になる。そうやってお互いにお互いを照らし合っている」 おやつは心の栄養・人生のご褒美。おやつの時間に、リクエストするおやつには一人ひとりの忘れられないエピソードが詰まっています。あなたは、何をリクエストしますか? ※本の背表紙にシールを剥がしたような跡があります。
-
森下商店ロゴ缶バッジ
¥300
まきみちさんデザインの当店のロゴが缶バッジになりました。 イラストの猫さんは、しっぽが曲がった「かぎしっぽ」。 ヨーロッパでは、幸運をひっかけてくれる縁起の良い猫だとされ 見かけるだけでもラッキーだと言われているそうです。 size:32㍉
-
森下商店ロゴエコバッグ
¥1,800
まきみちさんデザインの当店のロゴがエコバッグになりました。 イラストの猫さんは、しっぽが曲がった「かぎしっぽ」。 ヨーロッパでは、幸運をひっかけてくれる縁起の良い猫だとされ 見かけるだけでもラッキーだと言われているそうです。 エコバッグシリーズ「MOTTERU」の普段使いに便利なデイリーバッグ。毎日のお買い物やおでかけにぴったりのマルシェバッグです。コンパクトに折りたたんで持ち運びができ、メインのバッグに入れておけば急な荷物が増えても安心です。 カラー:ネイビー 素材:ポリエステル 他 サイズ:横29㌢ 縦36㌢ マチ19㌢ 持ち手18㌢ 容量14㍑
-
森下商店ロゴトートバッグ
¥1,500
まきみちさんデザインの当店のロゴがトートバッグになりました。 イラストの猫さんは、しっぽが曲がった「かぎしっぽ」。 ヨーロッパでは、幸運をひっかけてくれる縁起の良い猫だとされ 見かけるだけでもラッキーだと言われているそうです。 A4サイズもすっぽり入る普段使いにぴったりなキャンバストートバッグ。しっかりとした厚手キャンバス生地なので、中身が透けにくいです。 カラー:ナチュラル 素材: 綿100% 12oz キャンバス サイズ:横36㌢ 高さ37㌢ マチ11㌢ 持ち手56㌢
-
森下商店ロゴ保冷トート
¥1,800
まきみちさんデザインの当店のロゴが保冷バッグになりました。 イラストの猫さんは、しっぽが曲がった「かぎしっぽ」。 ヨーロッパでは、幸運をひっかけてくれる縁起の良い猫だとされ 見かけるだけでもラッキーだと言われているそうです。 使い勝手の良い保冷バッグは毎日の買い物やおでかけにうってつけ! 暑い日は特に食品の傷みが心配ですが、保冷バッグなら暑い日のちょっとした移動にも最適です。 長い持ち手は肩にかけて丁度良い長さになっています。 ※容量21Lですが、普段買い物カゴピッタリの保冷バッグを使われている場合は少し小さく感じると思います。 ※巾着部分は保冷素材ではありません。 カラー:ブラックのみ 素材: コットン、ポリステル 他 サイズ:横60㌢ 高さ26㌢ マチ22㌢ 持ち手76㌢ 容量21㍑
-
母親からの小包はなぜこんなにダサいのか
¥440
母親からの小包はなぜこんなにダサいのか 原田 ひ香 野菜、お米、緩衝剤代わりの肌着や靴下、ご当地のお菓子など。昭和、平成、令和ーーー時代は変わっても、実家から送られてくる小包の中身は変わらない⁉︎業者から買った野菜を「実家から」と偽る女性、父が毎年受け取っていた小包の謎、そして母から届いた最後の荷物。家族から届く様々な《想い》を、是非、開封してください。 (解説 岩井志麻子)
-
団地のふたり
¥440
SOLD OUT
団地のふたり 藤野千夜 イラストレーターながら今はネットで不用品を売って生計を立てているなっちゃんこと奈津子。大学の非常勤講師を掛け持ちして生活するノエチこと野枝。生家の築古団地でそれぞれ暮らす幼なじみの二人の、平凡な日々の中にあるちいさな幸せや、心地よい距離感の友情をほっこりと優しく描いた物語。(原田ひ香さん解説より抜粋)
-
小さいコトが気になります
¥600
SOLD OUT
小さいコトが気になります 益田ミリ 人生にほぼ必要のない確認のために 何となく気になる、なぜか気になる、人ん家の植え込み、モンブランの中身、毎年の桜…。小さいけど大事な益田さんの確認。 確認しなくても何にも支障はないけれど、何故かついつい確認してしまうことってありませんか? そんな日々のついついが楽しい、ゆるゆる読めるエッセイand漫画集です。
-
オーナメント | アフリカンキャット ブラック
¥440
置いておくだけで癒されるアフリカンキャットのオーナメントです。 W7×D6×H9cm 素材・成分 セメント 原産国:中国 ポットの形や色、塗装の剥げ具合、サイズなどに個体差がある場合がございます。 ※ポットの傾きや歪み、表側や内側のへこみ、フチのカケやピンホール、シミ、汚れ、付着物がある場合がございます。 ※手彫り仕上げの為、ラインの歪みやムラがあり、仕上がりはひとつひとつ異なります。
-
ずっと犬が飼いたかった
¥500
ずっと犬が飼いたかった 成毛厚子 大の猫好きだったのに、二匹の愛猫の死後、なぜか犬を飼うことに。インターネットの里親探しサイトで見つけたたぶん捨てられた犬。犬を飼うことの醍醐味を感じていた矢先に、今度はちっちゃな子猫がやってきた。小さな野生に早くも波乱の予感が――。思わぬところで縁が結ばれて、人生を豊かにしてくれるペットたち。その外見や体の大きさで命の尊さが決まるわけではない。犬派猫派どちらも必読の、命を考えるエッセイ。 ※古本の為、傷みや汚れがあります。ご了承の上ご購入下さい。
-
猫が教えてくれた大切なこと〜心温まる物語シリーズ〜
¥600
猫が教えてくれた大切なこと 〜心温まる物語シリーズ〜 フェリシモ猫部 猫と人とがともに幸せに暮らせる社会を目指し活動しているフェリシモ猫部だからこそ出会うことができた、心温まる28の物語を収録した一冊。 ※古本の為、傷みや汚れがあります。ご了承の上ご購入下さい。 表紙を開いて左ページに小さな汚れ、裏表紙の帯に折れがあります。
-
夢 -YUMENOSUKE-
¥600
夢 -YUMENOSUKE- 著者 佐藤美由紀 季節が秋から冬に変わろうとしていた、あの日。 その子犬は、"運命のとき"をじっと待っていた。 これから自分の身に起こることを本能的に悟っていたのかもしれない。恐怖のあまりだろうか、その体は、小刻みに震えていた。 (プロローグより) 殺処分前からの生還、そして災害救助犬に! 夢之丞、成長の軌跡 ※古本の為、傷みや汚れがあります。ご了承の上ご購入下さい。 裏表紙に汚れ、裏表紙帯に折れがあります。